記憶の書店
好きな場所に通っていたことが街の記憶になるのだろうな。
自分の東京、町田の記憶を今はなくなった古本屋「高原書店」が担っているのは間違いない。
様々な人が置いて行った「時間」を眺めているような気分で店内を歩いていた感覚を、まだ生々しく覚えている。
「もたないことだな」といった人がいた。
失ったときに大きなショックを受けるような「大切なもの」「大切な場所」「大切な人」を持たないほうがいい、という意味で言った言葉なのだと思う。
だが、そんなことは可能なのだろうか?
ボディーブローのように効いてくる「ズン。。」という喪失感に対処する方法はおそらくないのだろう。
今年の夏の味わいの一つとして、「喪失感」が記憶に刷り込まれた。。
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