この時代と田我流(でん がりゅう)

日本語ラップミュージシャンの田我流(でんがりゅう)を紹介する前に、触れておきたい年表があります。


2015年9月 集団的自衛権をめぐる国会議事堂前デモ

2020年1月 新型コロナ日本上陸

2022年7月 安倍晋三氏銃撃事件

2024年4月 新型コロナ収束


 自分の中ではこの4つの年が歴史的なこととして心に刻み込まれています。

国民が声をあげ、国会の場で大学生が自分の考えを述べたメモリアルな年が2015年。


 この年はラッパーの田我流(でんがりゅう)が街頭で『ゆれる』を歌い、国民の意識に訴えた年から2年後の年です。

 

 新型コロナが蔓延し始めた2020年3月、安倍首相は全国の小中高等学校の一斉休校を決めました。

 絶望の量を知らせるかのように感染者数を報告するニュース。

 マスク姿とアクリル板の消えない店舗の中で、自由と安心が欲しいと「ゆれる心」で過ごしていた人々。

 

 そして時の人だった安倍氏が襲撃される事件が2022年に起き、死去。

 この事件で田我流も関わった「大きな流れ」が終わったという気分を私は感じました。


 そのあと2024年4月 やっと新型コロナが一応の収束となった(かな。。)。


 さてミュージシャンの田我流は2019年までの順調な流れに釘を刺したコロナ禍を経て、またその活動を活発化させています。本当に嬉しい限りです。

 今、彼はそのコロナ禍のことも含め、過ごしてきた20年の自分が感じたことと現在のことをラップにしています。(「センチメンタルジャーニー」)

 やっぱり、味わったことと思うことは語りたくなりますよね。ラッパーはそのために存在しているのですから。


 彼の初期の「ゆれる」は、ビビットな若者の日常感。

evisbeatsの夏フェスのライブ映像『ゆれる』もいい感じなのでぜひ!


 少し前のevisbeatsとの共作「Bon voyage」は、なんか楽しい気持ちになるのが良い感じなのです。

 

 2013年から2024年を振り返ると、その流れと田我流の存在が自分の中ではリンクしてくるのです。不思議なのですが。。

 「田我流」という人間の姿と言葉から、この時代と「生きる時間」の意味が何となくわかるような気にさせられるからなのでしょうね。



Mitsushi Umezu web site

ドラマー梅津光司の日常や思ったことを書き綴ったBlog。そしてyoutubeでの動画もあります。 どうぞ楽しんでいってください。

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