音楽的タップダンス 〜丹精〜
7/29は希望ヶ丘CASKに『岸淑香 タップダンス丹精』DUOを見に行きました。
タップダンスは見て楽しむものと思う方も多いでしょうが、タップダンス丹精の持ち味は目をつぶって聴いていても楽しめるところ。聴くだけで楽しめるのです。
印象に強く残っている、彼のオリジナル『Land Song』。6/8拍子の曲を二人が自在に細分化し、ポリリズムの妙を聴くものに体験させてくれた。
客席の方々が皆自分なりの景色を心に浮かべ出し、感覚を広げ始め、胸が痛くなる圧倒的クライマックスを経て、収束したところで丹精の「物語の終わり」を告げる鉛の靴底の音が高く響き、現実の時間に引き戻された。
演奏する者にも聴衆の顔にも満足したときの高揚感が伺えたのが印象的だった。
2人だけでドラマを作ることができるこのユニット。若者が「知る」ことから始め、イメージを体現するまでに昇り詰め、力をつけていったが故に出会えた2人なのだと思う。
なにか忘れられないものを目撃し、味わえたときの感動が久々に心に宿ったことを幸せに思う。ありがとう、丹精、岸淑香。
0コメント