YBT 「語りの会」 大森編
5月17日(金)は大森の「鷲(おおとり)会館」へ横浜ボートシアターの吉岡紗矢さんの語りを聞きに行ってきました。
樋口一葉『にごりえ』
この作品を語るときの吉岡さんのエネルギーの発し方はボートシアターの舞台そのものでした。
素晴らしいのは会場の隅からすみまで聞こえるように声を出すこと。
それは「大きい声」ではなく「伝わる声」を出すこと。
一番後ろの壁ぎわで聞いていたとしても「よく伝わる」ための「声の届かせ方」があるのだな、と実感しながら堪能していました。
10分間の休憩の後の「序破急」の「破」と「急」は圧巻で、「圧倒的な波動」を場に引き起こしていました。
思いを言葉で述べられなくなるほどの「心の波立ち」。
それを、聞く者(聴く者)に起こさせるためには、彼らの想定を圧倒的に超えた「遥か向こうまで届かせるエネルギー」が必要なのだと確信させられたのです。
おそらく微細な音を出し、動きをするときも、その集中の度合いとエネルギーの整え方は「凄まじい」ものなのでしようね。
また「良い時間」「良い空間」を味わうことができました。
7月の「新版 小栗判官 照手姫」も楽しみです。
〜〜 大森の風景 〜〜
会場のある大森駅の界隈。長屋風の作りには懐かしさがありますね。でも周りはほとんどビルでした。。
大森から西の「馬込」は文士たちの住んだところで有名。多くの文士の「思いの地」なんですね。
大森は「語りの会」にぴったりです。
会場近くの落ち着くアーケード商店街。若者と年配者の比率が同じくらいで、いい感じ。
この奥が今回の会場「鷲(おおとり)会館」です。
入り口の作りはビルなんですが、中身はとっても懐かしい感じです。
実は前日まで、自分も『にごりえ』を読んで、イメージ作りをしておりました。。
#横浜ボートシアター
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